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科研費

科学研究費補助金 基盤(c)「協調行動におけるダイナミクスとその進化的基盤」(2015-2019年度 研究課題番号:15K04190)

概要

協調行動、つまり、助け合いは、人間社会に普遍的に見られる特徴ですし。協調行動が成りたつためには,裏切り行為を阻止する必要があります。しかし,現実の社会では裏切り行為が散見され,裏切り行為を十分に阻止できている訳ではありません。なぜ、裏切りはなくならないのか。この疑問に答えるため、本研究では,表情の役割に注目し検討を行いました。

背景

裏切り者は笑顔を巧みに使い、裏切りの検出から逃れ
    る

詐欺などの犯罪のニュースを日常的に耳にします。犯罪にならないような、嘘やごまかしによる友人知人間の裏切りもよくあることでしょう。例えば、不倫のような恋愛関係や夫婦関係における裏切りは、実によくある話です。

協調行動が成りたつためには,裏切り行為を阻止することが前提条件 となります。 協調行動が人間社会に普遍的に見られる特徴であり、それが進化してき たことを考えると、この前提条件は満たされなければなりません。それでは、なぜ、上で示したように裏切りは日常的によくあることなのでしょうか?裏切り者はどのようにして、裏切りが見破られないようにしているのでしょうか?

我々は、笑顔が見た目の信頼感を高め,怒り顔が低めることを示した先行研究に基づき「裏切り者を作り笑顔を巧みに使い、裏切りの検出から逃れる」という仮説を立て、一連の研究を行いました。

代表的な成果

  • Okubo, M. & Ishikawa, K. (2019). The big warm smile of cheaters: lateral posing biases and emotional expressions in displaying facial trustworthiness Laterality, 24, 678-696.
  • Suzuki, A., Ueno, M., Ishikawa, K., Kobayashi, A., Okubo, M., & Nakai, T. (2019). Age-related differences in the activation of the mentalizing-and reward-related brain regions during the learning of others' true trustworthiness. Neurobiology of aging, 73, 1-8.
  • Okubo, M. (2019). Faces of glory: the left-cheek posing bias for medallists of Brazilian jiu-jitsu competitions. Laterality, 24, 56-64.
  • Laeng, B., Kiambarua, K.G., Hagen, T., Bochynska A., Lubell, J., Suzuki, H., & Okubo, M. (2018). The ``face race lightness illusion'': An effect of the eyes and pupils? PLOS ONE, 13(8) e0201603
  • Ishikawa, K., Suzuki H., & Okubo, M. A. (2018). Effects of social anxiety on metaphorical associations between emotional valence and clothing brightness Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychiatry, 61 , 32-37.
  • Okubo, M., Ishikawa, K., & Kogayashi, A. (2017). The cheek of a cheater: Effects of posing the left and right hemiface on the perception of trustworthiness, Laterality, 23, 209-227.
  • Okubo, M., Ishikawa, K., Kogayashi, ., & Suzuki, H. (2017). Can I trust you? Laterality of facial trustworthiness in an ecconomic game. Journal of Nonverbal Behavior, 41, 21-34
  • Ishikawa, K. & Okubo, M., I (2016). Overestimation of the subjective experience of time in social anxiety: Effects of facial expression, gaze direction and time course. Frontiers in Psychology: Psychopathology, 7(611) .

これまで受けた科学研究費による助成

  • 認知の左右差における生物学的要因と文化的要因の相互作用(研究課題番号:24530923)
    科学研究費 補助金 基盤(C)
    研究期間: 2012年4月 - 2015年3月    代表者: 大久保 街亜
    紹介ページ
  • 空間関係処理における大脳半球間相互作用:空間解像度と機能の分割と統合(研究課題番号:20730482)
    科学研究費補助金 若手研究(B)
    研究期間: 2008年 - 2010年    代表者: 大久保街亜
  • 時間情報処理における大脳半球左右差:トレードオフ仮説の検討(研究課題番号:18830072)
    科学研究費補助金 若手研究(スタートアップ)
    研究期間: 2006年 - 2007年    代表者: 大久保街亜
  • 空間関係処理における大脳半球機能:低空間周波数の役割(研究課題番号:02J10107)
    科学研究費補助金 特別研究員奨励費
    研究期間: 2002年 - 2004年    代表者: 大久保街亜
  • 心的イメージ生成における低次視覚系処理の関与の有無についての実験心理学的研究(研究課題番号:98J05093)
    科学研究費補助金 特別研究員奨励費
    研究期間: 1998年 - 2000年    代表者: 大久保街亜